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◆アイルランドでアイリッシュレースを学ぶ◆
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 2006年7月末、アイルランドでの宿泊型短期講習でアイリッシュクロッシェレースを習いました。その頃はまだ、かぎ針を持つのもままならないようなレベルだったので、先生にかぎ針の持ち方から糸の指へのかけ方など、初歩的なことから教えてもらいました。先生は誰もが認めるレディーで、明るく上品で気配りのできるおしゃれな方でした。
 参加したアイリッシュクロッシェのコースにはアイルランド各地から20人ほどの中高年の上品なおば様方が集まり、初心者から上級者まで、それぞれが自分の目標を持ち、おしゃべりをしながらゆっくりだけれど一生懸命レース編みに励んでいました。時々休憩をして、周りの人の作品を見てはほめ合う、とてもやさしくかわいい方々でした。
 初心者の人たちはまず、基本的なかぎ針編みを覚えるために毛糸で簡単なドイリーを作りました。それに慣れたら40番レース糸でアイリッシュクロッシェ特有の立体的なモチーフやピコットを多く入れたドイリーを編みます。先生からもらったパターンは日本の編み物本のようにイラストで図解されておらず、すべて英語の文章で表現されているので、それを読み解くのも一苦労でした。ただ、それに慣れてくると、自分でイラストの目数を数えるより楽にも思いました。
 実質3日間のレッスンでは、同じモチーフを4枚つないで一枚になるドイリーのモチーフを2枚編むのがやっとでした。それから帰国するまで少し旅行をしたのですが、その間もホテルにいる時間は編み物に費やして、帰国した後にやっと完成しました。
 これがtricoterの始まるきっかけです。
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教室の風景
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先生とクラスメイト
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初めて編んだドイリー
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初めて編んだ
アイリッシュクロッシェ、
The Rose Medallion
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◆再び、アイルランドでアイリッシュレースを学ぶ◆
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 2009年7月末、3年ぶりにアイルランドを訪れました。前回と同じ先生のコースを受講し、新しいクラスメイトと共にアイリッシュクロッシェレース三昧の4泊5日を過ごしました。なにより先生と再会できたことがうれしかったです。先生は変わらず優しい人柄で、時間外でも作品制作に協力してくださいました。そして、今回のクラスは私を含めて4人という少人数でしたがレベルが高く、顔見知り同士の方もいらして、とても和気あいあいとした雰囲気の中、レース編みを楽しみました。
 今回の私の目標は、自分のアイリッシュ・レースをレベルアップさせることでした。立体モチーフをネット編みでつなぐ方法をぜひとも習得したかったのです。先生の協力やクラスメイトの応援のおかげで何とかひととおり学ぶことができましたが、もう少し時間があったら・・・とも思いました。実際にチャレンジしてみると、とても手間のかかる作品です。まだまだ腕が未熟ということもありますが、完成させるには「何が何でも仕上げる!」という強い気持ちが必要です。もっと腕を磨かなくては、と思っています。  
 今回は、共通の趣味があれば年代や国籍関係なく仲間になれることを実感した日々でした。一人で制作に取り組むのもいいですが、たまには愛好家の方々とレース編みに没頭して刺激を与え合うのも楽しいと思います。また近いうちに先生のコースに参加して、レベルアップと仲間との交流を持てたらと思っています。
<最後に・・・>
日本の手芸もそうだと思いますが、アイルランドでも手芸をする人が減ってきているようで、残念ながら特にレース編み離れは著しいようです。パターン本が絶版となったり、レース糸や針を取り扱う店舗が首都ダブリンでさえ一軒もないというのはとても悲しい現実です。「もう誰もしないから」とお店側から言われたこともあるそうです。少しでも多くの方が興味を持って編み継がれていくことを願うばかりです。
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先生とクラスメイト
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<先生の作品>
 カラー(襟)
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<先生の作品>
 ピンクッション
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<先生の作品>
 リボンタイ
◆三度目の挑戦、アイルランドでアイリッシュレースを学ぶ◆
アイリーンと私
 2011年8月、猛暑の日本を離れ、気温20度前後の涼しいアイルランドに降り立ったときの喜びはひとしおでした。私は今回も、私の師匠(?)であるアイリーン先生のコースを目指して行きました。そして前回知り合ったイギリスからの参加者パットと一緒に参加できたことがとてもうれしかったです。今回は、パットと他のレース教室で知り合ったアイリーン、初心者組のシーラ・メアリー・オルガの6人クラスでした。オルガは一日だけの参加だったのでほとんど会話もできませんでしたが、先生の人柄もあり、クラス全員がすぐに打ち解けてとても和やかで楽しい雰囲気の中でレース編みに取り組むことができました。英語表記のパターンの読み方、対処法(不親切なことが多い)など、日本で私一人では乗り越えられなかった問題を解決できたことは大きな収穫です。アイリッシュ・クロッシェ・レースはとても手の込んだ難しい編み方です。それが英語表記ともなるとお手上げしてしまいそうになるのですが、失敗しながら体得していくものなのだと痛感しました。以前の滞在では自分のレース編みのことで頭がいっぱいでしたが、今回はクラスメイトの作品や、展示された作品、本に掲載された作品など、多くの作品を見ることが出来ました。このことはとても大きなモチベーションになりました。習得するにはまだまだ長い道のりですが、パターンコレクターで終わらないように、どんどん難しいパターンにも挑戦していきたいと思います。
作品
2日間での作品
ドイリー
フリルのあるドイリー
集合写真
わざわざ会いに来て
くれたモーラと、
クラス全員で
ミュージアムの展示品
ミュージアムにて
カラー(襟)
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